お互いを知る楽しさ

出会いは、人を思う気持ちだけでなく、
今までは知らなかったさまざまなものごとへの
関心や興味を抱く機会でもあります。
人は、好意を持つ相手を介してものごとを見ることで、
今までとは違う観点から
それらを観察できるようになるだけでなく、
その相手の考え方を通して
それらを見直すことも出来るようになるのです。

ですから、今まで自分が興味を抱いていたこと、
関心を抱いていた事柄についても、
相手の感情や視線を介することで新たな視点で
見られるようになります。
それは、恋人との距離感が縮まるにつれて
変わって来るものでもありますし、
自分の側だけ起こる事象ではなく、
相手の側にも同じことが言えるのです。

ですから、同じ話題やそれぞれの関心ごとについて、
関係が深まるごとに話してみることがお勧めです。
そうした機会を設けることで、
知っていると思っていた相手の意外な部分が見えてきたり、
相手の成長や感受性の深さを知ることも出来ますし、
そうしてその時々の互いを知ることは、
互いの距離が更に
縮まるきっかけとなってくれることもあるのです。

出会った当初は、同じものを
同じ目線で見ることが楽しさのひとつですが、
関係が熟成してきたら、同じものを違う目線で見たり、
そこから相手についての何かを見つけることも
大切になってくるのです。
互いに、成長した部分の中から好ましいと思える事柄を見つけ、
それを伝え合うことで、互いに対する愛情が深まり、
より親密な関係へと進むことが出来るようになるでしょう。