必要なもの
「タテマエ」と耳にすると、
あまりいい印象を抱かない人も
いるのではないでしょうか。
それは、「タテマエ」という言葉が
「キレイゴト」という意味合いで
使われることが多いからでしょう。
ですが、「タテマエ」という言葉は、
もともとは、ものごとを始める時の
基本的な方針や原則を指す言葉だったのです。
実際にその通りに進まないことも多いことから、
いつしか「タテマエ」という言葉は
「キレイゴト」という意味や、
「ホンネではないもの」という受け取り方を
されるようになっていったのですが、
本来は、「そうしたい」「そうするべきである」
という意味合いだったので、
決して悪い言葉ではないのです。
ですから、広い解釈としては、
「理想」や「希望」と
するべきなのかもしれません。
そして、この「タテマエ」と、
セットとして扱われている「ホンネ」とは、
恋愛という関係性を育ててゆく上で
とても大切なものなのだということを
知っておいてください。
問題は、ホンネとタテマエを
使うべき時と場所なのです。
出会いから間もない頃は、
これからの関係についてを語る機会も多いことから、
本来の意味でのタテマエを使う人も多いことでしょう。
関係が長く続くようにという希望を持つことは大切ですし、
そこに理想を抱くことも
大切なことなので、
タテマエを使うことは大切なことだということができます。
ですが、ホンネについては、関係が深まり、
互いの間の信頼関係がしっかりできるまでは、
控えておくことがお勧めです。
なぜなら、ホンネは重いものなので、
互いに受け止めるための準備が必要なものだからです。
-ホンネとタテマエ-
使い時を考える
出会いから間もない時期は、
恋人に対して、
常に誠実であろうと考える人は
多いのではないでしょうか。
それはとても大切なことですし、
そうしたことを心がけることは
関係を深めるためにも
とても大切だということができます。
ですが、時には、恋人を傷つけないために
タテマエを口にした方が良いこともありますし、
ホンネを隠した方が
良い時もあるのだということを
覚えておいてください。
いつ、どういった時に
ホンネを伝えるべきなのか、
またタテマエを使うべきなのかは、
経験で知っていくしかないのですが、
そのコツをつかむまでは、
なるべく不用意に使わないよう
気をつけた方がいいでしょう。
さらには、タテマエに関しては
使い過ぎないよう心がけることも大切です。
タテマエは、時に「格好をつけている」
と受け取られることもあるので、
使い過ぎると、
キザな人だと思われてしまうこともあるからです。
使うべき時や場所をしっかり考えることが
大切なのだということを、
常に心に留めておきましょう。
ホンネは大切なものですが、
重い内容であることが多いことから、
恋人との関係が深まり、
しっかり信頼関係ができてから伝えることが大切ですし、
そうすることが望ましいのです。
互いに、ホンネを伝え合える関係になれることは
素晴らしいことですし、
そのために努力をすることも大切でしょう。
ですが、タテマエと同様に、
それを伝えるべき時と場所については、
しっかりと考えてからにすることがお勧めです。
-ホンネとタテマエ-
恋人であっても
恋人という間柄であっても、
最低限の礼儀やルールというものは必要です。
「親しき仲にも礼儀あり」
という言葉が残されているように、
人間関係を円滑に進めるためには
それこそが重要であり、
必要なことでもあるのです。
ですから、恋人に対してであっても、
ホンネとタテマエは使い分けた方がいいでしょう。
なぜなら、ホンネだからといって
たびたび口にしていては、
相手に不快な思いをさせてしまうこともありますし、
礼儀に欠けると思われることもあるからです。
また、タテマエは人間関係を
円滑に進める手助けをしてくれることから、
時には使うべきものだということができるのです。
ホンネというものは、
出会いから間もない時期には両刃の刃なのです。
「ホンネを打ち明けてくれた」と喜ぶ人もいれば、
「そんなホンネは聞きたくなかった」
という人もいるからです。
もちろん、
それはホンネの内容によっても変わってきますが、
ホンネというものは
その人の心の重みであることが多いことから、
どういった内容であっても、
受け止める側にはそれ相応の覚悟が必要になります。
ですから、ホンネを伝えるのは、
できれば関係が深まったことを
互いが確認できてからの方がいいでしょう。
恋人だからこそホンネを
知って欲しいと考える人もいるでしょうが、
恋人だからこそ、
相手の気持ちを考えたり
思い遣ったりすることも必要ですし、
そうすることは関係を育てるために
とても大切なことなので、
心がけた方がいいでしょう。
-ホンネとタテマエ-
